パンオプティクス(PanOptix)
2019年10月から多焦点眼内レンズ:PanOptix (パンオプティクス)が使用できるようになりました。国内では初となる3焦点対応の眼内レンズで遠方、中間距離、近方に対応しており、またその構造からハロ・グレアの抑制、乱視が強い方にも対応することができます。また、パンオプティクス、パンオプティクストーリックを用いた白内障手術が選定療養を利用して受けていただくことができるようになりました。
パンオプティクスの特徴
AcrySof IQ PanOptix TrifocalおよびPanOptix Trifocalトーリックは、白内障手術後の見え方においてQOL(Quality of Life)を向上させます。
質の高いVISIONの追求
AcrySof IQ PanOptix Trifocalは、実績あるAcrySof IQのプラットフォームを採用したトリフォーカルレンズです。また、AcrySof IQ PanOptix Trifocaトーリックは、長期的に前後方向と軸ローテーションに関する安定性が確認されており、広範囲な乱視がある白内障の患者さんにも質の高い視機能を提供します。
患者さんが求める時間・場所での視機能の向上
パンオプティクスに採用されているENLIGHTEN光学テクノロジーによって患者さんのライフスタイルの期待に応えます。
より自然で快適な中間距離60cmで良好な視力を提供します。
瞳孔径への依存を軽減
AcrySof IQ PanOptix Trifocalは、4.5mmの回折領域によって瞳孔径への依存を低減した構造です。
術後の新しい見え方に自然に適応するために、照明条件・瞳孔径の大きさへの依存を低減する設計になっています。他のトリフォーカルレンズには、より大きな回折領域を有するものがあります。その場合は、コントラスト感度が損なわれ、暗所での遠方視に影響を及ぼす可能性があります。
実績あるプラットフォームによる乱視矯正
現在、患者さんが求める白内障手術の質も向上しており、白内障手術を行う患者さんの約50%が乱視を有しています。そのため、球面度数と円柱度数の両方をしっかりマネジメントすることが重要です。
AcrySof プラットフォームの優位性
●綺麗な水晶体嚢
・後発白内障の抑制
・低いYAGレーザー施行率)
●術後予測屈折制度
・長期間の前後方向と軸ローテーションに関する安定性
●機能的視機能の改善
・ヒト水晶体に近い光透過特性
・グレア抑制と光ストレスからの回復
優れた安定性
AcrySof IQ トーリックを挿入された眼の94%が1~6ヶ月の間、計画された軸の5°以内(n=720)で、術後12か月で平均2.7度の軸ローテーションでした(n=365)
広範囲の角膜乱視の補正に対応
広範囲の患者さんにカスタマイズされた治療を提供
精度を追究したトーリックレンズの術前計画(Barrettトーリックアルゴリズムを組み込んだALCONオンライントーリックカリキュレーター)により、
・術後残余乱視を高い精度予測します。
・角膜後面乱視を理論的に計算できます
・患者さんごとにEffective Lens Positionを考慮できます。
・セントロイドSIAを使用して、予測精度が向上します。
AcrySof IQ PanOptix Trifocal・AcrySof IQ PanOptix Trifocalトーリックは、より多くの患者さんの個々の要求を満たすことに役立つ眼内レンズです。